2023.9.24

アホだから、日曜の朝9時からオンラインのチューターを入れてしまった。しかも毎週。日曜に早起きする口実として設定したのはいいものの、私がまったく朝型ではないことは幾度も証明されてきているし、前日の夜遅くまで東京で友人と飲んで、新幹線の終電ギリギリまで品川駅の歩道橋でプリンスホテルを眺めながら飲んでいたとなると、その口実をすぐにでも破棄したくなる。しかし、1時間やって3000円もらえる(マイナンバーカードをもっていないからなぜか全額もらえないけど)し、こちらとしても一応社会的なメンツというものはあるから、やるしかない。そして、それが終わったらNHK杯の将棋を横目に二度寝するわけだ。そんな日曜の朝。

原泉で出会った松島さんに紹介されて、DHARMAでおこなわれている青木一香さんの展示に行く。松島さんが所属する沼津の美術集団ENのドンである青木先生は1968年に沼津美術研究所を創設した人で、ベージュ色のジャケットを着て展示会場の椅子に座っていた。すごく気さくな方でいろいろ教えてくれた。作品はお経のように和紙にびっしりと「無」という字が書かれていたり、それが球体となってまるで宇宙のような空間が広がっている。人類の声を聞きながら、文字を楽しそうに書く青木先生の姿が浮かぶ。もっと評価されていい現代美術作家であり、みたらし団子もくれた優しいおばあちゃんでもあった。DHARMAは11月で建物が取り壊されるらしい。悲しかったけど、青木先生はあまり気にしてないようだった。もちろん気にしているのだろうけど、それを気にするよりも次に進もうというエネルギーを感じた。また行こう。