外に出ると、明らかにくしゃみと鼻水が出るので、花粉症であることを察知した。秋の到来を鼻で感じるというのはなかなか嫌なものだが、あの暑さも終わりを告げようとしている。夏が終わって振り返ると夏の良い面を思い出そうとしがちで、暑さを美化してしまうけど、ここでちゃんと断言すると明らかに今年の夏は暑かった。レベチというやつだ。
やりたくないけど、やらなければならないことをやるためにはどうすればよいのだろう。高校のときまでは試験のための勉強を後先考えずにやることができたけど、いまではなぜそれをやらなければならないのかということを考えながらやるということになるので、それではやりたくないことをやることは難しい。もちろん、やらなくていいことはやらなければいいし、それでよければ話は簡単なのだが、なにか遠くに到達したいことがあって、それに到達するためにやらないといけないことがあって、それがやりたくないことだった場合、どうするかという話がある。そして、多くの人はやりたくなくてもやるというように言うだろうし、いままでも散々そう言われてきたし、自分も人にそう言っていたのかもしれない。とくに塾講師のバイトをしているとそういう機会が多くある。しかし、それでやりたくないことをやっているとき、それによって到達する予定のことにほんとうに到達したいのか、わからなくなる。
なにかに到達しないといけない、という社会からのプレッシャーはものすごい。いまだにヘーゲルのようなことを言っているのかと呆れるばかりだけど、目標を持て、やら、結局なにをやりたいの、とか、もうどうでもよくなってきた。そんなことを書いていると、もう2023年の9月が目の前から失くなった。